とっておきの時間と空間と御話で  日本の伝統文化の本物を学ぶ  探訪見学講話型の特別授業
伝統未来塾  「京友禅・羽田登喜男の世界」 
 受講者の報告感想文

第2回「京友禅・羽田登喜男の世界」
日時:2004年04月22日(木)10:30〜12:00
講 師:羽田 登(はた のぼる) 氏
場 所:羽田美術館(京都市上京区下立売油小路町)

 友禅というものを良く知らなかったので、こんなにも手をかけ、いくつもの工程を経て、出来てゆくことを知り、あらためて京友禅のすばらしさに感動いたしました。下絵を考えてからも、着物大の紙に書き付けて実際の着物としてどのようになるか、何度も何度も練り直していくなど、色を入れるまでにもたいへんな作業があることが解りました。
 三世代の方々、それぞれ作風が異なって素晴らしいですが、明治生まれの登喜男氏の創作的な緻密なデザインと色づかいの素晴らしさには驚かされました。
 最後に、素敵な応接室で、私たちにも本当に気軽にお話をしていただき、うれしく思いました。作品展の前のお忙しい時と伺いましたのに、本当にありがとうございました。
  50歳代 女性   (滋賀県)


 ビデオで作品が完成されるまでの過程の説明をいただき、花鳥風月を題材にされた創作意欲の原点は、京都の四季折々の風景であり、特に龍安寺の石庭を好まれた事。作品の色どれをとっても品格を感じさせる色で染められているは、御所を中心にできたものであるというお話で、感性の豊かさがあの様な美しい色に表現されているのだと思いました。おしどりの洗練された図案化、そして桜の花の作品は、着用した時の美しさを増すようにと散りばめられた花びらの色、大きさ、濃淡、上から下へと流れるように描かれている図案は、たいへん美しいなあと見とれるばかりでした。
 人間国宝の作品となれば、観賞用、展覧会用、また後世に残す為が主たる目的であると思っておりましたが、着用してこそ価値があるのだという登氏の解説に、贈られたダイアナ妃のにこやかな顔を確かオレンジ系の着物であったと思いますが、ビデオで拝見し、あの時の着物は登喜男氏の作品であったのだと思い直しました。
 華やかで美しいものを見せていただき、解説つきの本までいただきまして、ありがとうございました。
  60歳代 女性   (滋賀県)


 私自身、着物を着る機会が多いので、非常に興味を持ってお話を聞かせていただきました。  羽田先生の着物には、独特の世界観があります。京友禅と加賀友禅の技巧の融合という新しい考えが羽田先生の着物の魅力なのだと、再認識をいたしました。
 見た目が美しいだけでなく、使ってこそ良いものであることが最も大事な職人の技であり、未来永劫に続いてゆく芸術となり得るのでしょう。
 なぜ、日本の芸術が今もなお続き、大切にされているのかを考え、それを未来へと生かしていけるよう学んでいきたいです。
  20歳代 女性   (京都府)


 「作品は、どういうことを思って歩んできたかという、歩んできた道のようなものである」と、羽田登喜男さんの言葉が心に残っております。僕自身、思いやコンセプトを、いかに具体化し、伝えてゆくかということを仕事にしている身には、ひとつひとつの過程に、その時その時の思いを込める様に、心打たれました。
 羽田登さんの「芸術というものは、未来永劫残るべし」とおっしゃった言葉には、力と地震が伺えました。やはり、良いものは残るべきだし、良いからこそ伝え続けられてゆき、伝統とつながる。そこには、つくられた方々の確かなる思いがあってこその伝統であると、強く感じました。
  30歳代 男性   (京都府)


 京都を代表する友禅一家の羽田家の私設美術館を訪れ、ビデオを見せていただいたり、建物を案内してもらったり、作品を紹介していただきました。
 登さまのお話は、まじめなお話の中にユーモアが加味されて、色々とお話をいただいたので、常に笑顔があり、いい雰囲気の中で聞くことができました。
 登さまのお話には、「成功」するための考えかた、ヒントといったものがちりばめられており、たいへん勉強になりました。また「伝統とは食えるか食えないか」「芸術とは、未来に残るものである」といった言葉には、登さまの職に対する哲学・姿勢といったものが凝縮されているように感じられました。今後に生かせる「成功者」のお話を聞けて、よい経験となりました。誠にありがとうございました。
  20歳代 男性   (京都府)


 本日は大変素晴らしいものを拝見させていただきまして、本当にありがとうございました。あまりの美しさに息を呑みました。
 羽田登先生の一言一言が、とても深く、心に響くことがたくさんありました。こういった伝統文化を未来につなぐのは大変なご努力されていらっしゃる事と思います。「自然を自然以上に美しく」とは正に名言で、花や鳥や草木を愛でる日本の心とは、とても尊いものだと。海外でも展覧会をされたという事で、良いものは日本のみならず多くの世界の方々に知っていただきたいと思います。
 そして、個々に私達も、こういった作品に触れてイマジネーションを膨らませ、そこに描かれているものに思いを馳せたり、自分自身の中で芸術作品を理解する心を養わなければならないと思いました。
  20歳代 女性   (静岡県)

 


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